
先日、第2世代のピラティス指導者であるジリアン・ヘッセル先生のワークショップに参加してきました。
エルダーたちの時代から、徒手療法とピラティスのエクササイズを組み合わせることは、実はごく当たり前のことだったのだと、改めて気づかされる貴重な時間でした。
「徒手+ピラティス」は新しいアイデアじゃなかった

現代のピラティス指導の現場では、「ピラティスはエクササイズ」「徒手療法は治療」と、2つを別々のものとして捉えるケースが少なくありません。
でも、ジョセフ・ピラティスの直弟子であるエルダーたちの時代を振り返ると、身体に触れながら動きを引き出すことは指導の一部として自然に存在していました。
ジリアン先生のワークショップでは、その歴史的な文脈を体感しながら、手を使って身体の状態を読み取り、エクササイズと徒手をシームレスにつなぐアプローチを学ぶことができました。
「これは特別なことじゃない。ずっとそうだったんだ。」
そのシンプルな気づきが、今の自分の実践を見直す大きなきっかけになりました。
なぜ「両輪」である必要があるのか
徒手療法には、エクササイズだけでは届かないところに働きかける力があります。組織の緊張を緩める、関節の動きを整える、神経系にアプローチする——そういった介入が、その後のピラティスの動きの質を劇的に変えることがあります。
一方で、徒手だけでは「その変化を定着させること」が難しい。身体が新しい使い方を覚え、日常生活の中でそれを活かしていくためには、エクササイズという反復と自覚のプロセスが欠かせません。
つまり:
- 徒手 → 身体の状態を変える「入口」
- ピラティス → その変化を根付かせる「定着のプロセス」
この2つは、どちらが上でもなく、どちらが主役でもなく、セッションの中で対話しながら機能するものだと感じています。
クライアントへのコミットメントとして
ワークショップを通じて一番強く感じたのは、「どちらかだけでいい」という時代はもう終わっているということ。
クライアントさんが求めているのは、痛みが取れることだけではなく、自分の身体を信頼して動けるようになることです。
そのためには、セラピストとして徒手とピラティスの両輪をしっかり回し続けること——そのコミットメントが、長期的な変化につながると確信しています。
ジリアン先生との時間は、自分がこれまで積み上げてきたものを肯定してもらえた感覚と同時に、まだまだ深められる余地があるという刺激をもらえた、とても豊かな学びの場でした。
また来日の機会があれば、ぜひ参加したいと思います!
ご自身の身体のこと、動きのこと、気になることがあればお気軽にご相談ください。
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