姿勢を整える呼吸習慣の紹介

DNS

こんにちは!村上 祝多です。

あなたの身体にとってベストなコンディショニング・プランを提案していきます。

前回の記事でも触れた腹部に関連した内容で、手軽に姿勢を整えられる呼吸習慣としてIAPと呼吸方法について軽く筋肉や構造の話も交えて紹介させて頂けたらと思います。

1.IAPとは?

Intra-abdominal-Pressureの略で日本語では腹腔内圧(腹圧)として表記されています。

人体には胸腔と腹腔があるのですが、腹腔内圧は、お腹の内臓が収まっている空間内の腹腔の圧力のを指します。

2.腹腔の構造

腹腔は深部にある筋である「横隔膜」「腹壁(腹横筋)」「多裂筋」「骨盤底筋群」で構成されています。これらの筋肉を同時に働かせることによってIAPを高めることが出来ます。 IAPの圧力が低い事が原因で姿勢が崩れている方の場合はIAPが高まる事で脊柱が起こされて姿勢が整います。

3.呼吸方法のチェックと修正

わかりやすい呼吸方法のイメージとしては、息を吸うときも吐くときも腹部を膨らませる様に意識します。起こりやすい現象としては、息を吐く時に腹部が凹む事が多く見られます。私自身もこの呼吸方法を知るまでは腹筋を収縮させて凹ませるタイプでした(笑)。

4.呼吸方法を変えた後での簡単な動きの確認

いつもの無意識に行なっている呼吸とIAPを意識した呼吸で動きに変化があるか確認してみましょう。方法は片足立ちです。おそらくIAPを意識した状態の方がバランスが取りやすくなると思います。

理由の一つとしては、姿勢が整い体幹が安定する事で動作が安定する事が挙げられます。

5.おわりに

今回は腹部と呼吸について簡単に話をさせて頂きました。IAPを高めるためには腹腔を構成する筋肉のコンディションも大事な要素になってくるので以前に紹介した横隔膜のストレッチなども行なう事で質の良い呼吸にも繋がると思います。

余談ですが、IAPの重要性を唱えた理論を考えたパベル・コーラ氏がチェコから来日しセミナーを開催するとの事なので参加してきます。

パベル氏が考えた理論はDynamic Neuromusclar Stabilizatin(動的神経筋安定化、以下DNS)・発達運動学的アプローチと呼び小児の発達も理論の根幹にあります。ハンマー投げの室伏さんやテニス選手の錦織選手やジョコビッチ選手、アメリカのオリンピック・サーフチームもトレーニングとして取り入れています。しかし、ベースが赤ちゃんの発達を利用しているので赤ちゃん〜アスリート、高齢者まで適応出来る内容なのでしっかり内容を吸収して皆さんの身体のコンディショニングに役立てて行きたいと思います。