運動を始めたいと思ったとき、ピラティスとヨガはどっちがいいか迷う方もいるでしょう。見た目の動きが似ているため、違いがよく分からないという声もよく聞かれます。
この記事では、ピラティスとヨガの目的や呼吸の違い、どっちがきついか、痩せたいときの選び方、向き不向きまで解説します。また、どちらにするか迷ったときの決め方も紹介します。
読み終えるころには、自分に合うのはどちらかがはっきりして、安心して最初の一歩を踏み出せるようになるでしょう。
ピラティスとヨガの違いはどっちがいい?

ピラティスとヨガは、マットの上で行うポーズが似ているため、どっちがいいのか迷ってしまうこともあるでしょう。両者は生まれた背景や目指すゴールがまったく違います。違いを知れば、自分に合う方が自然と見えてきます。
ここでは、ピラティスとヨガはどっちがいいか考えるために、目的・呼吸・動きの3つの違いを順番におさえていきましょう。
ピラティスとヨガの目的の違い
ピラティスとヨガは、最終的に目指すゴールが違います。
ヨガは心と体を整えて、気持ちを落ち着かせるために生まれました。インドで4500年ほど前に始まった修行法がもとになっていて、ポーズや呼吸を通して自分の内側と向き合い、ストレスをやわらげる効果を狙います。たとえば、仕事や家事でいっぱいいっぱいになった頭をリセットしたいときに、ヨガはぴったりです。
一方ピラティスは、体の機能を高めるために考え出されました。もとは戦争でケガをした兵士のリハビリとして作られたエクササイズです。お腹の奥にあるインナーマッスルを鍛えて体幹を安定させ、骨の位置を整えることに力を入れます。猫背を直したい、姿勢をきれいにしたいといった体の悩みには、ピラティスが合います。
まずは「心を整えたいのか、体を整えたいのか」を紙に書き出して、自分の目的をはっきりさせましょう。
ピラティスとヨガの呼吸の違い
ピラティスとヨガは、レッスン中の呼吸の方法も反対です。
ヨガでは、お腹をふくらませたりへこませたりする腹式呼吸を使います。鼻からゆっくり吸って、鼻から長く吐く呼吸には、体をリラックスさせる神経を優位にする働きがあるからです。心拍数が落ち着き、気持ちが穏やかになっていきます。寝る前に深い呼吸でゆったりしたい方には、ヨガの呼吸が向いています。
一方ピラティスでは、胸や肋骨を広げる胸式呼吸を使います。鼻から吸って胸をふくらませ、口から細く吐く呼吸には、体を活発にする神経を刺激する働きがあるからです。お腹を締めたまま動くので、体幹が安定して手足を動かしやすくなります。日中にしゃきっと動きたい方には、ピラティスの呼吸がおすすめです。
レッスン体験のときは、自分がどちらの呼吸を心地よく感じるか、意識しながら試してみましょう。
ピラティスとヨガの動きや効果の違い
ピラティスとヨガは、体の動かし方と得られる効果も大きく違います。
ヨガは、ひとつのポーズをとって、その形をゆっくりキープする静かな動きが中心です。筋肉を時間をかけて伸ばすので、関節が動く範囲が広がり、しなやかで柔らかい体に近づきます。肩こりや腰のはりがやわらいだと感じる方も多くいらっしゃいます。
ピラティスは、流れるように動き続ける活発なエクササイズです。動きながらインナーマッスルを使うため、体幹がしっかりして、引き締まったボディラインを目指せます。マットだけでなく、専用のマシンを使うレッスンもあります。柔らかさを伸ばしたいならヨガ、引き締めたいならピラティス、と覚えておくとわかりやすいでしょう。
気になった方の体験レッスンを予約して、動いたあとの体の変化を自分で確かめてみましょう。
ピラティスとヨガはどっちがきついか比べてみよう

ピラティスとヨガはどっちがきついのか、運動が苦手な方ほど気になります。きつさは「動く量」と「疲れの種類」の2つの面から見ると、自分に合う方がはっきりします。
ピラティスとヨガのどっちがいいか決める前に、運動量と疲れやすさの2つの視点からきつさの中身をのぞいていきましょう。
運動の量が多いのはどっち?
体を動かす量で比べると、ピラティスのほうが運動量が多くなります。
ピラティスは、流れるように動き続ける活発なエクササイズです。お腹の奥の筋肉を使いながら、手足を次々に動かしていきます。1時間あたりの消費カロリーはおよそ100〜200ほどで、ウォーキングを1時間したくらいの運動量になります。じっとしているより、動いて汗をかきたい方にはピラティスが合うでしょう。
ヨガは、ひとつのポーズをとってゆっくりキープする静かな動きが中心です。激しく動き回らないため、運動量はおだやかです。ただし、流派によっては運動量の多いものもあるので、ヨガ=楽とは言い切れません。
運動量で迷ったら、まずは1回ずつ体験レッスンに参加して、動いた後の汗や息の上がり方を比べてみましょう。
疲れやすさで選ぶならどっち?
疲れの感じ方は、ピラティスとヨガでまったく違います。
ピラティスは体を活発にする神経を刺激するため、レッスン後はしゃきっと目が覚めたような疲れ方になります。筋肉を使った心地よいだるさが残り、日中に動くと体が軽く感じられます。朝や昼に体を整えたい方には、ピラティスがぴったりです。
ヨガは体をリラックスさせる神経を優位にするため、終わったあとは気持ちがほぐれた穏やかな疲れになります。心がすっと軽くなり、夜なら眠りにつきやすくなります。一日の終わりにほっとしたい方には、ヨガが向いています。
きついかどうかは体力だけでなく、疲れの好みでも変わります。自分が「すっきりしたいのか、ゆるみたいのか」を考えて、生活のリズムに合う方を選びましょう。
痩せたいならピラティスとヨガどっちがいい?

痩せたいときにピラティスとヨガのどっちがいいかは、多くの方がつまずく悩みです。結論から言うと、引き締めたいならピラティス、心も整えながら痩せたいならヨガが向いています。
痩せる目的でピラティスとヨガのどっちがいいか決めるために、消費カロリー・引き締めの選び方・効果を高めるコツの3点をおさえていきましょう。
消費するカロリーの違い
ピラティスとヨガのカロリー消費は、実はあまり差がありません。
体重50キロの女性が1時間ヨガとピラティスで運動したと考えると、ヨガがおよそ167、ピラティスがおよそ139ほどとされ、わずかにヨガが多い場合もあります。ただし、ピラティスのほうが筋肉をしっかり使うため、続けるうちに脂肪が燃えやすい体に近づきます。
たとえば、毎日1時間ヨガをする方と週に数十分だけピラティスをする方では、トータルの消費量はヨガのほうが上回ります。痩せやすさは種類だけでなく、続ける時間や回数でも変わってきます。
まずは自分が無理なく続けられる時間を決めて、1週間の運動スケジュールを書き出してみましょう。
体を引き締めたいときの選び方
体のラインを引き締めたいなら、ピラティスを選ぶのがおすすめです。
ピラティスはお腹の奥のインナーマッスルを重点的に使うエクササイズです。体幹を鍛えると内臓が正しい位置に戻り、ぽっこりお腹やウエストまわりがすっきりしてきます。筋肉が大きくなりすぎず、細くしなやかにつくため、メリハリのある体つきを目指せます。
体重の数字はそれほど変わらなくても、姿勢が整うだけでウエストにくびれが出たりヒップが上がって見えたりします。見た目の印象を変えたい方には、ピラティスがぴったりです。
鏡の前に立って、引き締めたい部分はどこかを具体的にチェックしてから、ピラティスのレッスンを始めてみましょう。
痩せる効果を高めるコツ
痩せる効果を引き出すコツは、運動と食事をセットにすることです。
ピラティスもヨガも、それだけでは大きく体重を落とせません。1時間動いても消費カロリーは100〜200ほどなので、運動だけに頼ると、目に見える変化までに時間がかかります。だからこそ、毎日の食事を整えることが痩せる近道になります。
たとえば、揚げ物や甘いものを少し減らし、たんぱく質と野菜を増やすだけでも体は変わってきます。ヨガで柔軟性を高め、ピラティスで体幹を鍛え、両方を組み合わせると、しなやかで引き締まった体に近づけます。
今日の食事をスマートフォンで写真に撮って、食べすぎていないか振り返るところから始めてみましょう。
ピラティスとヨガの向き不向きで合う方を選ぼう

ピラティスとヨガはどっちがいいか迷ったら、向き不向きで選ぶのが一番の近道です。同じように見えても、合う人のタイプはきれいに分かれます。
それぞれにどんな人が向いているのか、そして向いていない場合の特徴まで見ていきましょう。
ピラティスが向いている人
ピラティスは、体の形や姿勢を整えたい方に向いています。
骨や筋肉のバランスに働きかけて体を内側から安定させ、お腹の奥のインナーマッスルを鍛えるため、猫背や反り腰がやわらぎ立ち姿や座り姿が自然と美しくなります。引き締まった体つきを目指す方にもぴったりです。
たとえば、一日中パソコンに向かって背中が丸くなりがちな方や出産後に体型を整えたい方には、ピラティスがおすすめです。もとはリハビリから生まれたエクササイズなので、体が硬い方や運動が苦手な方でも、無理なく始められます。
姿勢を直したい、体を引き締めたいと感じている方は、まずマシンを使ったピラティスの体験を予約してみましょう。
ヨガが向いている人
ヨガは、心を落ち着けて柔らかい体を手に入れたい方に向いています。
深い呼吸とゆっくりしたポーズで気持ちと体の両方をほぐすエクササイズなので、リラックスさせる神経が優位になり、ストレスがやわらいで気分がすっきりします。時間をかけて筋肉を伸ばすため、関節の動く範囲が広がり、しなやかな体に近づくでしょう。
たとえば、仕事や人間関係で気持ちが張りつめている方や、寝つきが悪くて悩んでいる方には、ヨガが助けになります。激しい運動が苦手でも、自分のペースで穏やかに動けるので安心です。
心も体もゆるめたいと感じている方は、夜にゆったり参加できるヨガのレッスンを探してみましょう。
ピラティスが向いてない人の特徴
ピラティスは万能ではなく、目的によっては合わない方もいます。
体を整える運動であって、筋肉を大きくしたり一気に体重を落としたりする運動ではありません。「短い期間で数字を変えたい」「汗だくになって運動した実感がほしい」と考える方は、物足りなさを感じやすくなります。
力こぶのような大きな筋肉をつけたい方には筋トレ、たっぷり汗をかいて痩せたい方にはジョギングなどの有酸素運動のほうが、目的に近づけます。体が硬い、呼吸が難しいといった不安は、続けるうちにやわらぐので心配いりません。
ピラティスが向いてないかもと迷ったら、まず「自分が何のために運動したいのか」を書き出して、目的に合う運動を選びましょう。
迷ったときのピラティスとヨガの選び方

ピラティスとヨガはどっちがいいか、頭で考えるだけではなかなか決まりません。
最後の決め手は、実際に体を動かして感じた心地よさです。迷ったときに役立つ2つの選び方を見ていきましょう。
まずは体験レッスンで試してみる
迷ったら、両方の体験レッスンに参加するのが一番の近道です。
文字や写真だけでは、自分の体に合うかどうかはわかりません。同じピラティスでも、スタジオの雰囲気や先生の教え方によって、心地よさは大きく変わります。実際に動いてみてはじめて、楽しいか、続けられそうかが見えてきます。
ワンコインで試せる体験や初回無料のレッスンを用意しているスタジオもあるため、1回ピラティス、もう1回ヨガと参加すれば、終わったあとの体や気持ちの違いをそのまま比べられます。費用をおさえながら、自分の感覚で選べるのが体験レッスンの魅力です。
気になるスタジオを2〜3つ探して、今週中に体験レッスンの予約を入れてみましょう。
両方を組み合わせるのもおすすめ
どちらか1つに絞れないなら、両方を組み合わせる選び方もあります。
ピラティスとヨガは目指す効果が違うため、一緒に取り入れると弱点を補い合えるでしょう。ピラティスで体幹を鍛えて体を安定させ、ヨガで柔軟性を高めて心を整えると、しなやかで力強い体に近づきます。片方だけでは届かないバランスのとれた状態を目指せます。
たとえば、平日の昼に活発なピラティスで体をしゃきっとさせ、週末の夜に穏やかなヨガで気持ちをゆるめる、といった使い分けができます。その日の体調や気分に合わせて選べるので、運動が習慣として続きやすくなるでしょう。
無理のない範囲で、1週間にピラティスとヨガをそれぞれ1回ずつ取り入れる予定を立ててみましょう。
まとめ:ピラティスとヨガはどっちがいいか目的に合わせて選ぼう

ピラティスとヨガはどっちがいいかは、自分の目的で決まります。体を引き締めたい、姿勢を直したいならピラティス、心を落ち着けて柔らかい体になりたいならヨガがぴったりです。
どちらも続けるほど効果が出るエクササイズのため、無理なく通えるかどうかも大切な決め手になります。1つに絞れないときは、両方を組み合わせると、体も心も同時に整えられます。
まずは気になるスタジオの体験レッスンに参加して、動いたあとの心地よさを自分の体で確かめてみましょう。
千葉市中央区登戸にある、千葉駅から徒歩5分の<Pilates Studio re.fel>では、パーソナルでのレッスンを中心に理学療法士や健康運動指導士を保有するインストラクターが、ピラティスや整体を通して身体の悩み解決や障害予防、術後のポスト・リハビリ、身体のパフォーマンス向上のお手伝いをさせていただきます。
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